主人公は山の部族であるトマク。
トマクとサカナがささいな事から兄弟喧嘩し、トマクが洞窟から落とされて朝起きてみると今まで見たことの無い世界が広がっている。そのまま放浪の旅に出たトマクはそこで初めて別の部族(人種)と出会う。
海の部族は山の部族よりも文明が進んでいて、トマクはそこで編み物や矢の存在を知り、ロアーナ(ラクエル・ウェルチ)に出会う。
現れた恐竜を退治をしてヒーローになるが矢を盗もうとして部落を追われる。
恋人となったロアーナをつれて元の部落へ帰る途中二匹の恐竜と遭遇するが、恐竜同士が戦っている間に何とか逃げる事に成功。
海の部族の所で覚えた矢の作り方を教えて自分が山の部族の長になる。
幸せな日々が続くと思われたが、プテラノドンが現れロアーナがさらわれてしまう。ロアーナは途中で落とされ命からがら元の部落へとたどり着く。
トマクの部族を助けるためにロアーナは男どもを引き連れてトマクの元へ。
その頃、山の部落では些細なことでまたしても兄弟喧嘩。そこに現れた海の部族も巻き込んでの大乱闘に発展。
戦いの最中に火山が大爆発し、生き残った者は人種関係なく新世界を築く(多分)。

これで、ほとんど全部。

製作当時はどうか知らないが、今となってはラクエル・ウェルチのファンのための映画でしょう。しかし、ハリーハウゼンにとってもやり甲斐のある映画だったのではないかと思います。なにしろ大好きな恐竜のアニメーションで思う存分腕を振るう事が出来たのだから。

確かに細かいことには目をつぶって、恐竜時代のお話として見ればこれはなかなかの出来映えだと思います。この映画にいちいちツッコミを入れるのは野暮なことかもしれません。冒頭のナレーションもドキュメンタリータッチで格好いいではないか。台詞がほとんどないので、画面に集中していれば原始時代の気分を味わう事ができるのが、この映画のいい所です。